KNT―CTパートナーズ会(KCP、堀則会長)は4、5日、会員施設の女性経営者や従業員を対象とした研修会「第49回女性文化講座」を横浜市中区のホテルニューグランドで開催した。会員32人が参加。東京五輪・パラリンピックの開催概要や来年の大河ドラマの主人公「明智光秀」についての見識を深めた。
講座では冒頭、KCPの堀会長が「今年、近畿日本ツーリスト協定旅館ホテル連盟、ひまわり会、クラブツーリズムパートナーズ会を解散し、KCPとして一本化した。新体制では宿泊、運輸、観光施設が『共生と共創』をテーマにシナジーを出してまい進する。また、歴史ある女性文化講座の回数は、新組織が誕生したが以前から継続した。来年は50周年を迎える。参加者の要望に添い、内容を充実したものにしていきたい」とあいさつした。中照策女性文化講座副会長は「開催前日の3日には、横浜で大雨が降り交通機関がまひした。最近は豪雨や台風など災害が多い。災害への準備は日頃から行う必要がある。女性文化講座でもトレンドや危機管理などを学び、ぜひ日頃の業務にも役立ててほしい」と述べた。
初日は、KNT―CTホールディングス東京オリンピック・パラリンピック事業推進部の栗山千三部長が「オリンピックの裏話」をテーマに、来夏に開催される東京オリンピック・パラリンピックの開催概要や、開催で動く費用、大会スポンサーの役割などを説明した。また、静岡大学の小和田哲男名誉教授が「明智光秀をめぐる女性たち」をテーマに、来年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公である明智光秀の生涯や関わった女性を紹介。歴史の中から学ぶ人生の教訓や仕事に生きるヒントを語った。
2日目は「あくび体操」の考案者で健康維持法研究家のたんだあつこ氏が「いつまでも美しく輝くために~若さ・健康の要は肩甲骨だった!~」をテーマに、肩こり、腰痛の改善法や肩甲骨の重要性を述べ、若さと健康へのポイントを伝授した。続いて、同志社大学大学院社会学研究科の佐伯順子教授が「メディアが描く女性~テレビドラマからみる日本社会」をテーマに、テレビドラマから見える日本社会について説いた。
このほか、横浜港町の雰囲気を楽しみながらの懇親会や鶴岡八幡宮など古都鎌倉をめぐるエキスカーションが行われた。
KNT―CTホールディングスは、大河ドラマ「麒麟がくる」で岐阜、可児、亀岡市内でのドラマ館の運営を受注。来年1月11日から開館する予定だ。
明智光秀の生涯を語る小和田名誉教授
堀会長